NHKがVillage Island社のコーデックを使ったライブ制作用8K JPEG XSコーデックをオープンハウス2021で紹介します。
NHKは、いのちと暮らしを守る報道や、魅力的で多彩な番組をお届けするために、現場技術者の創意工夫と最新技術を取り入れた機器・設備の開発・改良に取り組んでいます。その9つのニュースの最新技術開発の中で、「IP番組制作用8K JPEG XSコーデック」があります。
NHK STRLオープンハウスは、NHK科学技術研究所(NHK STRL)が最新の研究成果を紹介するために開催するオープンハウスイベントです。
今年のオープンハウスのテーマは、"究める技術、高まる体感" です。視聴者の皆様に新しい体験と感動をお届けするために、日々、放送技術の研究を追求しています。
JPEG XS*コーデックは、映像データを10%に圧縮しても映像の劣化がほとんどない符号化・復号化技術です。また、圧縮処理において1ミリ秒以下の低遅延を実現しています。
8K番組制作では、1本の8K映像ストリームを伝送するために、従来は4本の同軸ケーブルが必要でした。今回開発した「8KJPEG XS」コーデックを用いた装置では、10ギガビットイーサネットケーブルで2本の8K映像ストリームを同時に伝送することが可能になります。そのため、設備コストの大幅な削減につながります。
また、今回開発した装置と、IP伝送用の前方誤り訂正装置を組み合わせることで、より安定した長距離伝送が可能となり、広帯域の映像伝送による8K番組制作のラインコスト削減に貢献できると考えています。