FraunhoferとintoPIXは、リアルタイムJPEG 2000コーディングでDCP作成を実現

18年1月11日 10時51分  Nils Fingerによる 

DCP処理の中で最も時間のかかる部分は、標準準拠のJPEG 2000ファイルとの間の画像ファイルのエンコードとデコードです。easyDCPクリエーターは、通常、デジタルシネマパッケージの作成のために複数のスレッドでCPUの計算能力を使用します。また、数学的にロスレス圧縮が必要なデジタルアーカイブ用に特別に設計されたIISのCURATORソフトウェアも、デジタルアーカイブパッケージの作成のために同じように動作します。

"要件や配信の制約に応じて、プロの環境ではエンコーディング速度の高速化が求められています。Fraunhofer IISのデジタルシネマグループの責任者であるHeiko Sparenberg氏は、"DCPやアーカイブパッケージをリアルタイムで、あるいはさらに高速に作成したいという要求は、ハードウェアアクセラレーションを使用することで満たすことができます。IISの専門知識の蓄積とJPEG 2000圧縮のためintoPIXのソリューションは、ユーザーがeasyDCPのソフトウェアのみのソリューションか、easyDCPとPRISTINEボードを使ったハードウェアアクセラレーションのどちらかを選択することを可能にしました。その後、毎秒24フレーム以上のDCPを作成することができます。"と述べています。

"Fraunhoferと共同で、PRISTINEボードをeasyDCP Creatorワークフローにシームレスに統合しました。標準のPCI-Express(8レーン)インターフェースは、easyDCPソフトウェアとハードウェアアクセラレーションボード間の高速通信をサポートし、エンコーディングが行われます。 デジタルシネマ制作やロスレスアーカイブのワークフローは、この組み合わせから利益を得ることができます。”とintoPIXのプロダクトマネージャーJean-Baptiste Lorentが述べています。

intoPIXは、2012年4月16日から19日までラスベガスで開催されるNAB展示会では、PRISTINE製品をブースC5145にて展示します。

intoPIXについて

intoPIXは、オーディオビジュアル機器メーカーに画像圧縮技術を提供するリーディングサプライヤーです。当社は、より高品質な画像体験を人々に提供することに情熱を注いでおり、最先端のJPEG 2000画像圧縮、セキュリティ、ハードウェアエンフォースメントを可能にするFPGA IPコアを開発してきました。当社、お客様、製品に関する詳細情報は、www.intopix.comでご覧いただけます。